あき地 [詩]
ある一言で「あき地」が完成しました。
本人以外の方はその一言がどれか、わかりますか？
「あき地」
わたしが小さかつた頃、
近所にあき地がありました。
草に埋もれた、ひいろいあき地。
そこにはおもちやも埋めたし、
そこには骸も埋めました。
そこには光も埋めました。
わたしが世界を学ぶ頃、
近所に影が生まれました。
しかくの影が、わたしをおおう。
あき地は影のその下で、
あき地はわたしに見えませぬ。
あき地は影の靴の下。
ああ、泣くな。鳥よ骸よ。
あき地はあき地は、
もう 消えたのか。
2010-02-26 12:44
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コメント(3)
いい感じの詩ですね。
by 沢木狂 (2010-02-26 13:16)
おかげさまでありがとうございます。
by 如月 泰瑠 (2010-02-26 13:30)
いえいえどういたしまして
by 沢木狂 (2010-02-26 13:48)